を聞いた話。
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「機械などに巻き込まれて指がちぎれちゃったりする。それが親指だったらまずいわけ。親指ってのは、指のなかでも、生活するうえでもっとも大事な役目を果たすわけですヨ。」
「その親指がちぎれちゃってて、骨だけの状態になった患者が運びこまれてきたら、どうするか。知ってるかい?」
「まずね、ヘソに穴を開ける。ヘソは内臓に直結しているもっとも無防備な部位なのヨ。そこにネ、患部を突きさすわけだ。ン?そうだ、ズブっと入れちゃうわけ。」
「あとは3週間待つ。そうするとだねエ、肉がしっかり骨に付着してしまうんだ。後は我々が形を整える。それで皮膚やら爪やら、患者の他ンとこから持ってきて、くっ付けちゃう。ン?神経?神経はネ、例えばあまり役に立たない薬指からいただく。それはまた先の話だけどね。」
...この医者に僕は会ったことがないが、まあとにかく色々と喋るらしい。いま結構気になる存在だ。(イラスト:前園直助)